ついに梅雨入りとなりましたね。
昨年は梅雨があったようななかったような、そんな印象だったので時期が早く感じてしまいます。
さて、今日のブログはヴィンテージのレースに注目していきたいと思います。
ヨーロッパならではの繊細なレースでデザインされたドレスは当店でも人気です。
そのレースだけでグッと女性らしく演出してくれるのが魅力。
年代を遡ってピックアップしていきます。
ではまず1960年代から。
こちらはコレクターの方も多い、ロンドンヴィンテージにはたまらないBIBA.
パフスリーブのレースからのぞく肌はとても可憐な印象になります。
色がブラウンベースなので肌なじみも良いですよ。
BIBAが表現するレースはいつでもロマンティック。
ロンドンガールのみんなが虜になる理由が、この当時の写真から手に取るようにわかりますね。
そして50年代へ。
こちらのレースはサルトリアのブラックドレスの一部。
その人のためだけに仕立てられた世界に一つしかない、まさに一点物です。
ブラックドレスとレースがセパレートになっていてこだわりが感じられます。
レースのアーム部分がタイトなので、腕のラインが非常に美しいです。
50年代のファッションアイコンはたくさんいますが、今でも世界中から愛されているのは"オードリー・ヘプバーン"ですね。
こちらのお写真もブラックレースがセパレートタイプになっていて、気品漂う雰囲気にスタイリングされています。
お次は40年代へ。
シンプルなブラックドレスの胸元に、白のフリルレースが細かくデザインされています。
こちらは取り外し可能なのですが、このレースをつけた時と外した時の表情が全く異なるので、二着ドレスをもっているかのように錯覚してしまいます。
そのくらいこのレースには威力があるということですね。
女性が大きく社会で活躍してくるこの時代。
コルセットが解放され動きやすいシルエットが重視されてきます。
今から約80年近くも経っているわけですが、この写真を見るとヘアスタイルは違えど、そんな歳月を感じさせないスタイルですね。
最後は100年ほど前に遡ります。
総レースのロングブラックドレスの裾部分です。
上質なシルクで作られたヴィンテージドレスはもう圧巻です。
また別途ブログで全体像をお披露目したいと思います。
肌から透けるこの美しいレースは女性の心をグッと掴んで離しません。
今の機械で作るレースとは圧倒的な違いがあります。
1920年代は今までのファッションの常識を大きく覆すデザインが次々と発信されました。
シルエットは直線的で、体のラインを強調しないものが増えました。
ガブリエル・シャネルが女パンツスタイルを打ち出したのもこの辺りの時期で、ヘアスタイルも短くし、ボーイッシュなスタイルが確立されたました。
話しが少し脱線しますが、1920年代が舞台のレオナルド・ディカプリオ主演 "華麗なるギャツビー"をふと思い出しました。
"華麗なる"とタイトルにある通り、煌びやかな世界で美しいドレスがたくさん出てくるのですが、特にエリザベス・デビッキ(Elizabeth Debicki)の美しさに息をのんでしまったことを今でも強烈に覚えています。
この時代のファッションにご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。
The Vintage Dress.